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【PCメンテナンス】グリス交換で爆熱ノートPCが救えるか?電源が落ちる、動作が遅い...

2021年5月28日に公開(2021年6月5日に更新)

8年前に購入したノートPC「Fujitsu SH54/K」を改造しながら延命させてきました。あと2年は使いたいとの思いから、爆熱問題と戦おうと思います。今回はカピカピになったCPUグリスを交換したので動画でレポートします。

※注意
動画でやっているような掃除機で基盤をゴシゴシこすってホコリを吸い取るような無茶はやめてください。精密機器なので丁寧に扱いましょう。また、ファンの清掃は出来るだけ衝撃を与えず、エアダスターや先の尖った綿棒などで優しく手入れすることを心掛けてください。ファンの軸が歪むと異音や冷却性能の低下につながります。先日、友人に小一時間くらい説教をくらいました。

どうしてそんな無茶を・・・

長年愛用してきたノートPCなので、なかなか捨てられなくて…
メーカー製のPCだと富士通さんのものを昔からずっと信頼しています。子供のころから、実家のパソコンはずっと富士通さんでした。すごく丈夫で、経年劣化以外でトラブルは経験したことがありません。このノートPCも、5年くらいは問題なく動いていました。

どんな問題点があったの?

ホコリがたまってきた時や、サブモニタを繋いだ時に、一時的にCPU温度が80度を超えたあたりで電源が落ちちゃうという現象が頻発するようになったんですよね…
こまめに掃除したりして延命してたのですが、さすがに今年の夏は越えらそうにない状況でした。
内部を清掃してしばらくの間は現状80度を下回ってくれてはいます。

また、Intelプロセッサー「Core i5-3230M」の仕様上のパフォーマンスをきちんと発揮してくれない問題もあります。ベース周波数は2.60GHzで、ターボ・ブースト時は3.20GHz出るはずなのですが、実際に計測してみると約2.3GHzしか出ないんですよね。ノートPCは熱の排気が構造上十分に出来ないのでブースト時の最高出力まで発揮できないメーカー製PCはよくあるのですが、ベース周波数を下回っているのは無念…どうにかしたいです。

グリス交換、どうやったの?

  • 使用したもの
    • AINEX HTC-03 ダイヤモンドグリス
    • アルコールシート
    • エアダスター
    • アルコール付きの先の尖った綿棒

ヒートシンクを取り外し、アルコールシートでCPU表面とヒートシンクにこべりついたグリスを綺麗にします。固まっている部分はへらでこそぎおとすようにすると取れやすくなります。
その後、CPU表面にグリスを適量のせて、へらでまんべんなく伸ばし、ヒートシンクを再度取り付けたら完成です。
詳細は動画をみてほしいです。

結果はどうだった?

CinebenchというベンチマークソフトでCPUへの負荷を最大にしました。測定結果は下記の通り。

  • 最大クロック周波数:2.295GHz⇒2.295GHz(変化なし)
  • 高負荷時CPU温度:77.0℃⇒73.0℃(ただし、数分後にグリス交換前と同じ温度となる)

グリス交換によってヒートシンクへの熱伝導は恐らく向上しましたが、ファンなどの排熱が追いついていないため温度上昇が止まらない可能性が考えられますね。次はファンの交換、もしくはその他の冷却手段が使えないか検討してみたいと思います。

©2023 Maya Hanada